禅への道
「昔、婆子あり。一庵主を供養し二十年を経たり。常に一人の二八女子をして飯を送って給侍せしむ。一日女子をして主を抱かしめて曰く、正に恁麼の時如何と。
主曰く枯木寒巌に倚る三冬暖気無し。女子婆に挙似す。婆曰く我れ二十年祗箇の俗漢に供養せしかと。遂に遣出して庵を焼却す。」
「昔、婆子あり。一庵主を供養し二十年を経たり。常に一人の二八女子をして飯を送って給侍せしむ。一日女子をして主を抱かしめて曰く、正に恁麼の時如何と。
主曰く枯木寒巌に倚る三冬暖気無し。女子婆に挙似す。婆曰く我れ二十年祗箇の俗漢に供養せしかと。遂に遣出して庵を焼却す。」